「やまめの学校」に行ったと言うと、質問攻めに合います。おじぎ乗りってどんなの?どんなポジションなの?まだまだ正しい「おじぎ乗り」はできていない私ですが、学校に3回行き、「自転車の教科書」を穴が開くほど繰り返し読みこんだ経験から私なりにまとめてみました。
おじぎ乗りとは?
「おじぎ乗り」とは、堂城賢氏が提唱する正しい自転車の乗り方。骨盤から体を深く折り曲げる姿勢が特徴。
「やまめの学校」で教えているので、「やまめ乗り」と呼ばれることもある。
堂城賢氏ってどんな人?
日本で唯一の常設自転車学校「やまめの学校」を開設する、プロのMTBライダー。
「やまめの学校」とは?
安曇野にある日本で唯一の常設自転車学校。MTB向けスクールと、ロードバイク向けスクールが別々に開催されている。年間約700人の生徒が受講。
「やまめの学校」ではどんなことを教えているの?
誰でも楽に速く安全に走れる自転車の乗り方ができるように、究極の軸・荷重移動を教えています。それは、身体が自由自在に動く足裏の荷重位置や正しい荷重移動であり、自転車だけではなく、他のスポーツや日常生活に役立つ身体の動かし方や作り方です。
おじぎ乗りの特徴は?
特徴は、重心・軸に乗る、骨盤を前傾させるフォーム、背中まっすぐ(お腹をへこませない、背中を丸めない)など。ただし、重要なのは足裏の荷重位置や正しい荷重移動なので、見た目をマネしただけでは正しい「おじぎ乗り」はできない。
安曇野まで行かなきゃいけないの?
ときどき出張授業があります。詳しくは公式HPをマメにチェックしてください。最近では北海道、山口県での開催がありました。
レベル別の授業ですか?初心者でも大丈夫ですか?
ロードとMTBのレッスンは別々の日です。どちらもレベル別授業ではありません。
変にクセがある人より、ほぼ初心者の方が教えやすいようです。最初から「やまめの学校」に通った人は「純粋培養」と呼ばれていました。
スポーツバイクに乗るのが全く初めてで、自転車を持っていなくても大丈夫。レンタルバイクを2000円で借りることができます。その場合はプライベートレッスンのみのようなので、相談してみてくださいね。
少人数制って何人くらい?
私が参加した時は8~9人でした。マックス10人くらいじゃないかな。
レベルがバラバラで大丈夫?目は行き届くの?
いつ行ってもだいたい一番低レベルな私。上手な人のほうがたくさん見てもらってアドバイスもらっている気はします。
でもちゃんと時々そばに来てくれてこっそり何か教えてくれます。まんべんなく、声をかけるように目配り気配りしています。見てないようで見られています。
コース制ではないのでしょうか?
何回通ったら卒業、ここまでできたら終わり、というわけではありません。はじめての人も、20回目の人も、通い始めて8年目の人も、一緒に授業を受けます。授業の内容は同じでも、気づきや学びどころはその時々で違うし、人によっても異なります。
さらに、行くたびに教え方(伝え方、表現)や理論が進化しています!
独学はできますか?
今のところ著書が2冊あります。現在3冊目を執筆中とのことです。
私の経験では、読めばわかった気になりますが、実際はできていませんでした。本のあとがきで高千穂遥氏も同様のことを言っています。本は予習と復習には役立ちますが、「おじぎ乗り」を独学で身に着けるのは難しいと思います。
自分に理解できるかな?できるようになるかな?
その日にすぐできなくても、言われたことを忘れない用に練習すれば少しずつでも進歩するはず。そもそも「やまめの学校」は形を教えるのではなく、生徒自ら「感じる」ことができるように導いてくれるのです。
ただし、私が思うに、主体はあくまで生徒自身。受け身でいては上達しません。自ら考え、感じようとする姿勢が大切です。
プロ選手だったということは、下手な人の気持ちがわからないのでは?
堂城校長はこう言います。「生徒さんがわからなかったら(できなかったら)それは(生徒のせいではなく)先生である自分の責任」。つまり、わかるよう教えるのが先生の仕事だということです。
それだけに、できない生徒さんがいると、なぜできないのか?をいちいちものすごーく考えるそうです。
なんといっても、教えている生徒の数がすごい。つまり、先生としての経験値が高い。いろんな生徒を見てきているから、いろんな生徒さんに対応できるのです。
さらに、「やまめの学校」は常設で、卒業制ではありません。つまり、逃げずにちゃーんと責任を持ってくれるということです。できたかどうか確認してもらえるし、わからないことを確認しに行くことができます。メッセンジャーで質問すれば、答えてくれます。
自転車を組んでもらったり、フィッティングはしてもらえるの?
↓↓↓ハンドルを低くするために下向きに角度がついた長めのステム
生徒さんの中には、堂城氏に自転車を組んでもらっている人がいます。
質問したところ、はじめての人の自転車は組めないけど、「何回か学校に通ったあとなら」やってもらえるそうです。さて、私の場合は何回くらい行けばやってもらえるのかな?どきどき。
一回目に行った時は、ポジションについてのアドバイスはあったものの、誰の自転車もいじりませんでした。
2回目に行った時、先生は私の自転車のハンドルを下げ、サドルを前に移動してくれました。他にも何人かの自転車の微調整をしていました。パーツ交換は、いつものショップでやってください、という感じでした。
やまめ乗り用の自転車を買わなきゃいけない?
よほど体に合わない自転車に乗っているのでなければ、ステムの交換、ハンドルの上下、シートの上げ下げや前後移動で十分です。
人から譲り受けた自転車に乗っている人は、合わないことが多いようです。
ポジションを直すのも絶対条件ではありません。私が思うに、やまめ乗りに向いているポジションにしたほうが、体が理解しやすい、正しいフォームになりやすい、使うべき筋肉(体幹)が使いやすい、という効果があるんじゃないかなー。
リピーターが多い
今まで3回通いましたが、1/3から半分くらいはリピーターです。行くなら絶対何度も行った方がいい。
- 一回ではすべて身につかない
- 忘れたことを思い出すため
- 少し上達してはじめて理解できることもある
- 理解が正しいか確認する
- 誤解を修正するため
- 先生が生徒を理解してくれるようになるのでより効果的な指導が受けられる
- 先生も進化していて、表現方法、説明の仕方が新しくなっている
- 自転車にまつわるいろんな情報が手に入る
- 他の人の乗り方、機材などが参考になる
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