メカに弱い自転車女子が、ひとりで遠乗りするのって不安ですよね。何かトラブルがあったらどうしよう。
でもほとんどのトラブルは自分で解消できるんです。
初心者は大きなトラブルは少ない
まず知っておいてほしいのは、経験上大きなトラブルは頻繁には起きません。
大きなトラブルを多く経験するのは、上級者で、スピードが速く、走行距離が長く、荒れた道路を多く走る人です。
そして女性よりも男性のほうがトラブルが多い印象です。体重が重いこと、自分でメンテナンスする人がいることも関係していそうです。
どんなトラブルでも大丈夫な準備
とはいえ、どんなトラブルが起きるかはわかりません。どんなトラブルでも対処できる準備はしておきましょう。
■輪行バッグ 走行不能でもパンクでもこれさえあれば電車やタクシーに乗れる。ヒッチハイクもできる。
■スマホと予備電池 これさえあればトラブル解決策がみつかる。タクシーが呼べる。帰る方法が調べられる。

■現金とクレジットカード いざというとき物をいうのはキャッシュ。大金が必要な時はクレジットカード。
■自転車保険 ロードサービスは車よりお世話になることが多いかもしれない

ブレーキのトラブル
輪行や洗車の後にありがちなミスが原因です。
症状・ブレーキの利きが悪い
原因1・ブレーキの閉め忘れ
ホイールを外すときに開放したブレーキを閉め忘れる。これをしてしまうと、ブレーキの効きが非常に悪くなり、危険です。
■解決方法 ブレーキを閉じる
■回避策「指差し確認・声掛け」
輪行解除後、グループライドのブリーフィング、長い下りの前などでは、必ず仲間に声をかけるようにしています。みんなあんまり聞いてないみたいだけど、自分が声掛けすることで、自分の閉め忘れは防げます。
■実際に閉め忘れるとどうなるか
止まらないということはありません。ブレーキの遊びが少ない感じがして気づくと思います。
原因2・ブレーキシューの摩耗
ブレーキシューがすり減ってきて、シューとホイールの距離がわずかに広くなってしまっている。
その分ブレーキを強めにかければOKですが、手が小さく握力のない女性は怖いかもしれません。
■解決方法 ショップでブレーキの調整してもらいましょう。必要ならブレーキシューを交換してくれます。
■自分でできる? ブレーキシューの交換は難しくありません。ねじをゆるめて外し、新しいものを取り付けるだけ。
ブレーキ調整は、メンテナンスの本に書いてありますが、私は自分でやってうまくできたことがありません。ブレーキは命にかかわる大切な部分なので、自信がなければやらないほうがいいと思う。
■実際に見たレアケース
ブレーキシューをとめてあるねじが脱落して、ブレーキシューがとれかかったことがありました。自転車ショップにかけこんで、ねじを購入することができました。
症状・ブレーキがかかったままみたいでホイールが回らない!
漕ぎだそうとしたら、ペダルが異様に重い。または、ブレーキレバーにちょこっと触れただけでブレーキがかかる感じがする。
原因・ブレーキの片効き
ブレーキは、両側からホイールを挟むようになっています。左右の距離が均等でなくなっていることが原因です。均等じゃないどころか、片側がぴったりホイールに密着してしまっていることがあります。
ホイールのはめ外しの時、ブレーキに当たらないように気を付けていてもたまになっちゃいます。
■解決方法1 ブレーキの根元の部分をいじって直す
この部分をいじるのって怖い感じがしますが、大丈夫です。ちゃんと確認とってます。
■解決方法2 クイックリリースレバーをしっかり締める。これが緩んでいると、ホイールが左右に動いてしまいます(ほんのわずかだけど)。クイックをきつく締めてホイールを固定します。
異音・変な音がする!
原因1・服やバッグのひも
経験上、一番多い原因はひもです。軽い感じの音だったらたいていこれ。
バッグ類や服についているひもがどこかに当たっていないかな?ホイールやブレーキにからまると危ないよ。
変な音がしたら停車して確認しましょう。
原因2・枝やはっぱ
枝や落ち葉がどこかにはさまっていないかな?ホイール、クランク、ブレーキ、プーリーを確認してみて。
原因3・ねじのゆるみ
車体をもちあげて10㎝くらいの高さから落としてみる。カタカタ音がしたら、ショップに持って行って、ねじを締めなおしてもらいましょう。
変速のトラブル
症状・変速できない、入らないギアがある。
原因1・ホイールがしっかりはまっていない
■解決方法 ホイールをはめなおす。嵌め方が浅い、クイックが緩い、などが原因の可能性あり。
原因2・ワイヤーが緩んでいる、切れている
■解決方法 ショップでみてもらってね。だんだん症状が悪化して、変速できなくなることもあるけど、そのまま乗ること自体は問題ないです。
症状・変速レバーが空回りする感じで変速できないときがある
原因1・ワイヤーが痛んでいる
レバーを操作したはずなのにカチッという感触がなく、変速できない。
ワイヤーはよく見ると細いワイヤーが束になっています。古くなってくると、その細いものが何本か切れたり、切れかかったりしてきます(ワイヤーの損傷)。そうなると、変速がうまくできなくなってきます。
■解決方法 ワイヤーの交換
この症状が出たら早めにショップに持ち込み、ワイヤーを交換してもらいましょう。
放置すると症状はどんどん悪化して、最終的には切れて(断裂)変速できなくなってしまいます。
ワイヤー交換は、バーテープはそのままで大丈夫です。
何も症状がなくても、1年を目安に交換すると安心です。
■ワイヤーを自分で点検してみる
ブラケットカバーをめくるとワイヤーが見えるので、たまに目視確認するといいかもしれない。
原因2・ディレーラーが曲がった
ディレーラーが曲がると、変速の調子が悪くなります。ディレーラー自体が曲がったり壊れることはほとんどなく、実際はディレーラーハンガーが曲がっていることがほとんどです(折れたり、外れたりすることもあるらしい)。
この場合、その場で自力で直すのは難しい。
■対策1 気を付ける 右側に倒れたり、輪行中の衝撃が原因です。気を付けましょう。駐輪するときは倒れない場所にしっかり置くこと。万一倒れたとしても左側に倒れるようにする。
■対策2 予備のハンガーを持ち歩く
ディレーラーハンガーは壊れやすいそうです。(ディレーラーの故障を防ぐため)。そして、車体によって異なるので、出先の自転車ショップですぐ手に入るものでもないんだって。小さく、値段高くはないので、予備を持ち歩いている人もいます。
忘れ物・落とし物
輪行の時は、自転車という大荷物があるために、うっかり忘れものをしてしまいがち。仲間同士で気を付けあいましょう。
荷物・リュック・バッグ
これ、とても多いです。
休憩中にリュックをおろして、忘れた。
輪行中、網棚に忘れた。
食事どころに、ボトルを忘れた。
取りに戻るとしても、気づくのはなぜか坂を上り切ったあと(笑)
最近は電車に忘れたものが戻らないこともあるようです。フリマアプリで売れるからかな...
■対策 気を付ける
ホイール・ヘルメット
車輪行で、家の前にホイールを忘れてきた人がいましたww
その日のライドはあきらめるしかありません。
ヘルメットを玄関に準備しておいたのに、その横を素通りして忘れてしまった人もいました。
■対策 気を付ける
ねじやパーツ
輪行作業中や、パンク修理中に、パーツを落としたりなくしたりしてしまうことがあります。
■対策
- 明るい場所で作業すること
- 側溝などの近くで作業しないこと
- 傾斜のある場所で作業しないこと
- 細かい部品は置き場所に気を付けること。
ちなみに、よくなくすのが、クイックに入っているバネ。
タケノコバネとよばれるものです。
クイックを緩めるだけのつもりだったのに、外れちゃった、なんて時に、このバネが飛んでっちゃうんですよね。暗闇での輪行時にこれをなくして一緒に探したこと、何度もあります。
見つけたとき、つける向きを間違えないでね。小さい方が奥です。
ちなみにこのバネは、ホイールをはめやすくするためのものなので、万一なくしてしまっても走行には問題ありません。
ボトルのキャップ
走行中、ボトルのキャップがゆるんで、落ちてしまったことがあります。
これは困るし危険。何度も同じことになるボトルは捨てます。ライド中たまにぎゅっと締めなおしましょう。
ツールボトルのキャップも、ライド中の振動で緩んできます。定期的に点検。
まとめ
いかがでしょうか。ライド中のトラブルって、意外と恐れるほどでもないと安心していただけたら嬉しいです。
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