自転車乗りなら一度は経験する『お尻問題』。お尻やお股、デリケートな部分などサドル回りの痛みはつらいものです。
私の場合は、サドルの位置、角度の変更、やまめ乗りで悩みはすっかり解消しました。

根本的な解決方法
サドルやポジションを変えることは有効かもしれませんが、根本的な解決は、日常の姿勢を改善することだと今は考えています。
日常の姿勢を改善すること
スポーツバイクはスポーツではありますが、大した運動ではありません。「立つ」「歩く」「座る」という日常的な動作と同レベルの運動だと思います。レース、それもかなり高いレベルで競う方は別かもしれませんが、普通にヒルクライムしたり、巡行しているときの運動強度は「お散歩」レベルではないでしょうか。
だって、座って、脚を動かしているだけですから。
だから、日常の「立つ」「歩く」「座る」姿勢を正しくしない限り、正しいフォームは維持できないはず。
やまめの学校へ行き、姿勢についていろいろ考えました。いままでもずっと、良い姿勢を心がけてきたつもりでしたが、自分の歩き方立ち方座り方がいかにおかしかったか、間違っていたか、気づきました。
違いはここ
ひとことで言うと「腰が入っているか、入っていないか(腰抜け)」。
骨盤の傾きがどうこう、というアレです。
「わかってるよ。」「できているよ。」という方。では、腰を入れた座り方(立ち方)、抜いた座り方(立ち方)の両方を意識的にできますか?
自信をもってできるなら多分できています。
私の見たところ、筋肉が衰えはじめる40代以上の女性の90%(ほとんど)はできていない感じです。
「腰抜け」が原因で起きるトラブル
できていないと、体(筋肉)を正しく使えないため、あちこちに痛みが出ます。
痛み
- 外反母趾
- ハンマートゥ
- ぎっくり腰
- 肩甲骨回りの痛み
- 首の痛み
- 肘の痛み
- 肩の脱臼
- 手首の痛み
- 手の指の痛み
美容上の問題
- O脚
- X脚
- 猫背
- すり足
- お尻がたるむ、下がる
- お尻が扁平になる
健康番組や専門家はうそばっかり
テレビで姿勢を良くしたり、痛みを解決する番組をよくやっていますが、あれってうそばっかり。すぐできそうな、耳障りの言いことだけ言って、根本的な解決方法になっていません。情報が断片的だったり、ひどい場合はデタラメ。立派な肩書の専門家でもそうです。
日常動作がちゃんとできるようになったから、それがウソだとわかるんです。
みんな他人のことには無責任
テレビの人たちは、あなたのことを真剣に考えてくれません。身近なお医者さんだって、自転車ショップの人だって、整体師さんだって、あなたの痛みや、あなたの体の使いかた、感じ方はわかりません。悪気はないけど、あなたのことは他人事なのです。親切心からであっても、アドバイスが的外れな場合もあります。
アドバイスが的確だったとしても、あなたがそれを正確に理解して、正確に実行できるとは限りません。誰もチェックしてくれません。
頼れるのは自分だけ
あなたのこと、あなたの体を「自分事」として一番に考えられるのはあなた自身しかいないんです。
だから、自分の頭で考えて、自分の体を動かしてみて、自分で感じてみて、自分で正しい方法を見つけるしかありません。
本腰を入れて取り組む価値があります
正しい姿勢ができるようになると、痛みや不調がなくなります。日常生活がとても楽になります。長い時間立っていても、座っていても疲れにくくなります。
加齢に伴って、手が上がりにくかったり、見上げることが難しくなったり、よろめいたりしますが、すべてへっぴり腰が原因です。
腰を正しく使えるようになれば、年をとっても自分の足で歩くことができます。要介護になるリスクが減ります。
お金はかかりません。ちょっと意識するだけです。
えらい遠回りをしてしまったけど、わたしはやまめの学校の授業や本から、「正しい体のつかいかた」をみつけることができました。
別に「やまめ」じゃなくてもいいんです。自分の体とまじめに向き合えば、自分でみつけることもできます。
なぜ、素人の私にわかるのか?
私は医者でもなんでもありませんが「私の体の専門家」の第一人者です。だからわかるのです。
すべての動作を「腰を入れて」「腰を抜かして」やってみるとわかります。使う筋肉が全く違います。「腰を入れた」動作は、体を効率よく使っていることがわかります。
それに対して、「腰を抜かした」動作は、一瞬のバランスでなんとかこなしている感じです。
正しい姿勢は矛盾がない。無駄がない。つじつまが合う。理にかなっている。持続可能。安定感がある。
腰抜けの姿勢はその場しのぎ。
できるようになると、「なるほど~、人間の体ってよくできてるな。」と思えるようになりますよ。
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