多くの女性サイクリストがかかえるお尻の痛みやサドルの悩み。男性には相談しにくいし、女性同士でも具体的には話しづらいデリケートなテーマです。
「お尻」とざっくり表現されがちですが、サドルに触れる部分すべての痛みについて考えてみました。
初心者の痛みで時間が解決してくれるもの
ロードバイクに乗り始めの頃、ほとんどの人が経験するのはお尻の後ろのほう(臀部)の痛みです。
これはお尻だけで座ってしまうことや、自転車に必要な筋肉(体幹、腹筋など)が足りないことが原因です。
乗っているうちに
- お尻が慣れる
- 筋肉が育つ
- 座り方が改善する
ので、自然と治ってきます。
そうはいっても、治るまで我慢するのはつらいですよね!
いくつか解決策を。
お尻にやさしいサドル
衝撃を吸収するタイプのサドル(ジェル入り、クッション多め)を使ってみる。

後方、クロスバイクの黒いサドルはクッション性がある
低反発クッションが入ったカバーもあります。100均で売っているメッシュ状のカバーが効果があったという人もいます。

少しづつ距離をのばす
楽しくても、いきなり長距離を乗らない。距離は少しづつのばすようにしましょう。
人間の体ってよくできてるもんで、乗っているうちに、だんだん自転車に乗る体に進化します。
服装を見直す
服の枚数はできるだけ少なく。服の素材も見直してみる。股の部分に縫い目がないものを選ぶ、など。
サイクルパンツ・インナーパンツ
パッド入りのウェアを試してみましょう。はじめのうちは高価なメーカー品でなくてもいいと思います。「サイクルパンツ」「インナーパンツ、自転車」「レーパン」などと検索。
必ずレディースを選びましょう。パッドの形状が異なります。メンズを使うことが、痛みの原因になる恐れがあります!
パッドは肌に直接つけるのが基本です。
はじめて知った時はびっくりして、ムリムリムリ~と思いました。でも走る距離がのびて、たくさん汗をかくようになると、下着が汗でぬれてかなり不快です(冬でも汗かきます)。そっちのほうがムリってなると思いますヨ。
下着をつけるとパッドが滑って正しい位置からずれたり、下着が擦れて痛みの原因になることがあります。
どうしても下着をつけたい場合は、シームレスタイプがいいかもしれません。また、パールイズミから専用の下着が販売されているので試す価値はあるかもしれません。
乗り越えるまであきらめないで
馴れてくれば10~50キロくらいは、パッド無しでも大丈夫になります。サドルも衝撃を吸収しない硬いもので平気になります。不思議なんですが、本当です。お尻が痛いからって、自転車をあきらめないで欲しいと思います。
次回は、初心者の痛みを克服したあとに出てきた痛みについて考えてみます。

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