普段良い姿勢を意識している人ほどできない正しい前傾姿勢
やまめ式でも強調されてる、正しい前傾姿勢の仕方。
それは「股関節から曲げる」ということ。
校長はこうも言っています。「体は、関節でしか曲がりません。背中には関節はありません。股関節でしか曲がりません。」
だから背中を丸める猫背風の乗り方はNGで、股関節から体を折り曲げるおじぎ乗りが正しいということ。
普通に椅子に座っている状態。またはアップライトのポジション。
前傾姿勢になるには3つの方法があります。
①股関節を十分に使って、体が二つ折りになるようにおじぎをする。これがおじぎ乗り。
②猫背になる。
③股関節の角度はあまり変えないまま、重心を移動して前傾風になる。
いうまでもなく、1が正解。
②は骨盤は立っていますが、かっこ悪いです。あごが上がり呼吸しづらいし、いずれ背中が痛くなるでしょう。
③が私のケースです。
反り腰の人、姿勢を良くしようと意識して、お腹をひっこめるクセがある人もなりやすいです。女性に多いケースなんじゃないかと思います。
こういうこと。
なので、点で回転することで前傾しようとする傾向になりやすいと思います。
点で回転すると、こういうことになります。
この乗り方だと、お尻が前に滑りやすいこともわかると思います。下り坂が怖い、下り坂で体が前に滑って手に負担がかかるという人は、こうなっているかもしれません。
①~③のどの前傾方法になっているか?というより、たいていの人は、三つの方法の複合形になっていると思います。その割合、程度の差は人それぞれ。見た目はほとんどわからなかったり、私ほど問題にならない人がほとんどでしょう。私は特に体の使い方のセンスがないので。
乗り方に悩みがある人はちょっと考えてみても損はないはずです。
上手に前傾するコツ
普通の椅子に深く座ってやってみましょう。
①お腹と腿の間の角度が小さくなるように意識。お腹を腿に近づけます。その時、お腹に力が入っている(ひっこめている)とうまくできないので、力を抜きます。カエルになったつもりでおなかをふくらませてみましょう。
おなかをふくらませるのが正しいことは、プロのロード選手のお腹を見るとわかります。みんなスリムなのに、おなかはぽよん、としていますよ。
お腹に力がはいっていると、お尻が浮いてくるか、背中が丸く曲がるかのどっちかになりやすいので注意。
そのままできるだけ前傾。頭と手を前方、できるだけ遠くに伸ばすイメージです。そうするとお尻が浮き気味になってくると思います。
そうしたら、お尻が浮かないように足を踏ん張る。
踏ん張れば踏ん張るほど深いおじぎができると思います。完全に二つ折りになれる人もいるでしょう。体が硬くてできなくても、この姿勢を続けることでストレッチされて柔軟性が増し、徐々に上達するはずです。
つまりこれがやまめ乗り
深いおじぎをすることで、頭・手と、お尻の距離が離れます。これがサドルを後ろ、ハンドルを前にするやまめポジションです。
そして深く前傾すればするほど母指球で強く踏ん張る必要があったことを感じられましたか?これがやまめの学校で言う、ペダルは勝手に回る、ということです。
お腹がふくらんでいるので、呼吸が楽です。その効果は上り坂で威力を発揮します。
そして、正しくおじぎ乗りすればお尻の痛みが改善するということもおわかりいただけたでしょうか。
ぜひ試してみてね。
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